雪線付近の惑星形成

2017年11月28日

整理番号:S-3

Planet formation around snowline

開催地:日本、東京、本郷

シンポジウムでは、惑星形成理論や系外惑星観測、原始惑星系円盤、太陽系年代学の研究者が集い、最新の観測結果や新たな理論的進展について参加者各々が進捗状況を報告し、有益な情報交換ができました。そのなかで、観測事実と理論予測の矛盾点を発見できたことは重要な成果です。例えば、原始惑星系円盤において氷物質が中心星方向に大量に流れることが理論的に予測されますが、系外惑星の最新の観測結果を解析すると、岩石質の惑星が圧倒的多数であることがわかりました。また、最新の太陽系年代学によると、木星はかなり早い時期に形成された(つまり、惑星のガス獲得は容易に起こる)ことが示唆されていますが、天王星や海王星、系外のスーパーアースなど、ガスを獲得できなかった惑星が非常に多く存在します。他にもこのような解くべき矛盾が見つかりました。これらを解く鍵は、雪線付近で起きうる様々な相互作用であること、その理論的な検討の方向性、今後の系外惑星観測の中での位置付けが明確に整理されました。

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